ポケットWiFi(モバイルWiFiルーター)で広く知られるWiMAXですが、ホームルーターも存在していることをご存知でしょうか。
これからご紹介するSpeed WiFi HOME L01は、非常に人気が高いホームルーターです。実際、auから先行販売された際は、売り切れが続出していました。
その背景には、未来をイメージさせる外観、WiMAX2+単独で下り最大440Mbps、LTEに初めて対応、といった理由が考えられますが、ユーザーへの調査の結果、それだけではないことが分かってきました。
この記事では、実際に購入された方からの報告で分かった新事実も踏まえ、あらためてL01の魅力をまとめていきましょう。
購入を検討されている方、特にSoftBank AirのAirターミナル3と比較したい方は、ぜひお役立てください。お得な契約方法についても明確にご紹介しましょう。
目次
L01はどんな人におすすめ?
縛りの少ない回線が欲しい方
L01は、モバイル回線を使用するホームルーターです。この“モバイル回線”という点がポイントであり、ホームルーターでありながら、光回線やADSLのような工事は不要です。
つまり、L01が自宅に届いたその日からコンセントに挿すだけで使えます。当然ですが、引っ越しの際にもそのまま持っていくだけですね。
固定回線の工事は立ち合いが必要ですし何より料金が高いです。また引っ越しと契約更新のタイミングがずれると違約金も発生してしまいます。これらをわずらわしいと感じる方にとって、L01はよい選択肢となるでしょう。
高速データ通信を月間7GB以上使いたい方
L01はWiMAX2+単独で下り最大440Mbpsの速度がでます。しかもギガ放題を契約していれば、月間データ量の上限はありません。3日間で10GB以上使用した場合に限り速度制限が掛かりますが、期間も時間も一時的なものです。
大手キャリアで最近20GBプラン等を出していますが、使い切るためには有料でテザリングを契約しなければなりません。しかも使い切ってしまうと、128Kbpsと非常に低速になるため、1GBあたり1,000円の追加費用を掛けて高速化する必要があります。
これらの差から、実質月額3,000円ほどで契約できるL01のコスパの良さがわかります。
同居人数が2人以上の方
ひとり暮らしの方ならモバイルWiFiルーターで十分ですが、同居する方がいるのであればL01の方が使い勝手がよいです。
というのもL01はホームルーターとして設計されているだけあって高性能のWiFiを採用しており、2.4GHz/5GHzのそれぞれで20台ずつの接続が可能だからです。
ポケットWiFiから切り替えた知人宅(2LDK)では、モバイルWiFiルーターで繋がらなかった部屋でもWiFiに接続できるようになりました。
スペックにみるL01の魅力とは?
じつはSIMフリー!他社SIMにも対応
あまり公にされていませんが、L01はじつはSIMロック解除済みです。同じHuawei社のW03がSIMフリーであったことから、かねてよりL01もそうではないかと噂されていましたが、実際に購入された方の分析によると決定的なようですね。
ホームルーターでSIMフリーの端末は極端に少ないことから希少価値が高いといえます。SIMフリーであれば、WiMAX2+で活用後もデータ通信のSIMカードを入手することで、LTE回線を使ったホームルーターとして使えるため、活用の幅が広がるでしょう。
ただし、WiMAX2+回線はSIMカードのみの販売はしていないことにご注意ください。
下り速度は最大440Mbps!
SoftBank AirのAirターミナル3のベストエフォートが下り最大350Mbpsであるため、このタイプのホームルーターのなかでは現状で最速です。
実行速度では80Mbps以上が出る状態を確認しています。光コラボで契約した光回線が10Mbpsもでないことが取り沙汰されるなかで、この速度はかなり速いではないでしょうか。
なお、速度を求めるのであれば、L01と同時期に発売されたW04がファームウェアのアップデートにより、下り最大590Mbpsまで高速化されています。
LTEが使えるのでエリアに強い
L01はWiMAXのホームルーターではじめてLTEに対応しました。ご存知かもしれませんが、LTEはWiMAX2+よりも低い周波数を使用するためエリアに強いです。
現状、WiMAX2+が繋がるエリアにお住まいだったとしても移動先でWiMAX2+が繋がるとは限りません。これはSoftBankのAXGPにおいても同様です。
しかし、L01であればLTEも繋がりますので使えなくなる確率はかなり低いです。
移動先でWiMAX2+が使えなかった場合はギガ放題のオプションを外すことで月額料金が安くなります。ぜひ覚えておいてくださいね。
L01のスペックを他の機種と比較
L01のスペック詳細 - 主要機能の抜粋
スペック | |
---|---|
イメージ | 約H180×W93×D93mm |
商品名 | Speed WiFi HOME L01 |
カラー | ホワイト |
メーカー | Huawei |
質量 | 約493g |
通信速度 | 下り最大440Mbps/上り最大30Mbps |
ネットワーク | WiMAX2+/au 4G LTE |
電源 | ACアダプター/バッテリーなし |
有線LAN規格 | イーサネット 1000Base-T/100Base-TX/10Base-T |
無線LAN規格 | 11ac/n/a(5GHz)11n/g/b(2.4GHz) |
同時接続数 | 有線2台/無線20台×2 |
おすすめ度 |
画像引用:UQWiMAX
モバイル機にも劣らないハイスペック
同時期に発売されたSpeed WiFi NEXT W04に見劣りしないスペック構成となっています。ファームウェアの更新により、現在はWiMAX2+とLTEのキャリアアグリゲーションにも対応しました。ただし、下り最大速度は440Mbpsのままですのでご注意ください。
というのは、W04にてWiMAX2+とLTEでキャリアアグリゲーションした場合の通信速度は下り最大590Mbpsですが、L01の場合は370Mbpsであり、WiMAX2+単独で通信した場合と比べて低速だからです。
下り最大590Mbpsと記載しているところもありますが、ざんねんながら誤りですね。変調方式「256QAM」に対応となるかどうかは今のところ明らかにされていないので今後に期待しましょう。
L01をAirターミナル3と比較
L01 | Airターミナル3 | |
---|---|---|
イメージ | ||
サイズ | 約H183×W93×D93mm | 約H208×W95×D95mm |
下り通信速度 | 最大440Mbps | 最大350Mbps |
上り通信速度 | 最大30Mbps | 最大10Mbps |
質量 | 約493g | 約550g |
WiFi規格 | IEEE 802.11a/b/g/n/ac | IEEE 802.11a/b/g/n/ac |
同時接続数 | 最大42(有線2/無線40) | 最大64 |
通信方式 | WiMAX2+ / au 4G LTE | AXGP / TDD-LTE |
SIMフリー | [marumaru] | [batu] |
実質月額 | 約3,000円~ | 約4,290円~ (約3,800円~) |
セット割 | auスマートバリュー | おうち割/光セット |
おすすめ度 |
画像引用:SoftBank Air
同時接続数を除いてL01のほうがハイスペック
Airターミナル3との比較表を見てみると、同時接続数以外はL01のほうがスペックがよいことが分かります。特記すべきはSIMフリーであることと実質月額でしょう。
Airターミナル3にもSIMカードは刺さっていますが、他社SIMで動いたという情報は入手できませんでした。SoftBank系のSIMでなら動く可能性はありますが、au、docomo系のSIMでも動くL01に軍配があがります。
Airターミナルには月間データ量や制限がない
端末のスペックではないので比較表には載せませんでしたが、Airターミナルは3日間の通算データ量における速度制限を設けていません。実際、3日間で10GB以上使用しても速度制限が掛からなかったという報告もあります。
一方、L01はWiMAX2+の仕様に準拠しますので、過去3日間のデータ通信量が10GB以上に到達した場合は一時的に速度制限の対象となります。
データ通信量が10GBを下回れば解除されるゆるい速度制限ではあるものの、制限が明記されていないAirターミナル3にはさすがに勝てません。(ただし、SoftBank Airの規約には、ゴールデンタイムの帯域制限やパケットの圧縮を行うといった内容が掛かれています。)
現状のベストアンサーは、頻繁に3日で10GB以上使用するヘビーユーザーであればAirターミナルを、そうでなければL01を選択することではないでしょうか。
24ヶ月の実質月額には1,000円ほどの差がある
Airターミナル3を割賦払いで購入した場合の月額料金は3,800円になりますが、36回払いという罠があるので注意しましょう。24ヶ月契約を希望される場合は、レンタルが一般的であり、その場合の実質月額は4,290円です。
一方、L01の場合はキャンペーンを活用することで実質月額を3,000円ほどに抑えることも可能です。コスパを求めるのであれば、L01になりますね!
格安スマホ(SIM)利用者の間でL01のユーザーが増加中!
これまでWi-Fiルーターといえばモバイル端末(たとえばW04など)が人気でしたが、ここ1年ほどで格安スマホの利用が進んだ結果、自宅用として固定のWi-Fiルーターに注目が集まっています。
ワイモバイルがソフトバンクエアーとの併用をすすめていることも要因のようです。たしかにAirターミナルも選択肢になりますが、筐体をレンタルしなければならないこと、3年契約がデフォルトであることを考えると、スペック的に勝るとも劣らないL01が選ばれない理由はありません。
当記事を検索される方も日増しに増えています。
Speed Wi-Fi NEXT WX04も必ずチェックしよう!
NEC製のモバイルWi-FiルーターWX04が2017年11月1日より発売されました。クレードルに搭載されたWウィングアンテナに、Tx Beam Formingを搭載しホームルーターとしての機能をアップしています。L01を検討されている方でモバイル機も気になるという方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
[in_link url="https://wimax-beginners.com/wx04/" date="modify" excerpt="show" title="" label="おすすめ!" label_color="green"]まとめ
この記事では、Speed WiFi HOME L01の魅力を公式スペックと非公式スペックから分析し、Airターミナルとの比較を行いました。ルーターの枠を超え、WiMAX2+とSoftBank Airのサービスの比較にも言及しましたが、いかがでしたででしょうか。
もう一度、L01のポイントをおさらいしましょう。
- L01はLTE対応でSIMフリーの万能ルーター
- Airターミナル3よりもハイスペックで安い
- 3日間で10GBを超える頻度が購入のポイント
以上です。
忘れないようにブックマークをおすすめします。またSoftBank Airについて知りたい方は、次の記事も参考にしてみてくださいね。
[in_link url="https://wimax-beginners.com/softbank-air/" date="modify" excerpt="show" title="" label="おすすめ!" label_color="green"]大切なことですので繰り返しますが、ホームルーターにコスパを求めるのであればL01で間違いありません。幸いにもL01は多くのプロバイダで取り扱われています。「L01で行く」と決めたら次はプロバイダ比較に移りましょう。
[box color="pink-pink" title="L01を最安値で入手するならココから!"] 次のページでは、今月おすすめのWiMAXプロバイダ5社とそのキャンペーンを比較しています。掲載しているすべてのプロバイダでL01を取り扱っていますので、sまずはお得なプロバイダを見つけてみてはいかがでしょうか?WiMAX比較|おすすめプロバイダ一覧
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